パタースキルアップ・6つの構成要素を知る
パタースキルアップについて考察していきますが、まずは自分の性格と傾向を知る必要があります。
あなたの性格は?
・静的な方(細かいこと、分析が好き、記憶力が良い、手先が器用といわれる。)
・動的な方(おおざっぱ、感覚的、イメージ力が良い、常に動いていたい。)
パターは性格によってもスタイルが変わります。
静型はじっくり構えてから打つ方で、動型は素早く打つ方です。静型は観察重視で、繊細な為、ジャストタッチで大きめなラインを好みます。考えてすぎて動きにスムースさがなくなり、ショートしやすいので注意が必要です。
動型は直感重視で、直線的ラインを好み、重いグリーンが得意です。オーバーしやすい傾向があります。どちらも、トレーニングによって、長短所を修正して伸ばすことが可能です。
パッティングに求められる6つの構成の要素を説明していきましょう。
1.rightリーデイング(上り、下り、複合傾斜を把握する)
2.rightライン(フック、スライス、カップ周辺を念入りに読む)
3.rightタッチ(傾斜とラインを考慮して、最適な距離感をタッチとして現す)
4.rightアライメント(目標方向に、両肩、両肘、両腰、両膝 、両脚を平行に構える)
5.rightストローク(イン・トウ・イン/ストレート・トウ・ストレート)
6.rightアングル(アドレス時、インパクト時に直角を保つ)
補足説明としては以下になります。
1.傾斜を読む
最近のグリーンは、全体的に大きなデザインになっていて、傾斜もはっきりとしています。ロングパットではボール初速がある時よりも、初速が弱まったカップ周辺の影響を受けます。上って下り等、複合傾斜もあるので、ボールに影響を与える大きい傾斜とカップ付近の傾斜を正確に判断しなければなりません。
2.ラインを読む
フック、スライスのラインを読むことと、ボールスピードが増す下りの傾斜は大目に読むことが求められます。ラインによって、タッチが変わってきます。
ラインとタッチは3つあります。
・浅いライン/ストロングタッチ
・オンライン/グットタッチ
・深いライン/ショートタッチ
直線的なラインは強めに打て、カップインの確率が上がります。同時にオーバーしやすい。一方、大き目なラインはカップインの確率が下がる一方、距離の誤差が出にくいといえます。
3.タッチを出す
正しく傾斜を読む、正しくラインを読むことにより、正しいタッチをつかむことができます。
タッチは表現することです。
パワーをコントロールしてクラブを動かし、ヘッドから適正エネルギーをボールに伝えることができます。
上級者ほど、素振りと本ストロークと実際の距離が同じ傾向があります。また、ヒットした瞬間に、転がっているボールの行方を当てることもできます。繊細かつ大胆な要素こそ、タッチに要求されれいることです。
4.アライメントをそろえる
上級者はストロークする前から、入りそうな雰囲気がすると言われます。これは、アドレス時に肩、肘、腰、膝、スタンス等が目標に向かっていることを意味します。
初心者は打ちたい方向と、アライメント(構えている方向)に誤差があります。ストローク中に誤差を補うために、いろいろな調整をしなけばならず、確率が下がります。
よって、目標に対して、両肩のラインや両脚のラインを平行に構える能力が高いプレーヤーほどカップインの確率が高いといえます。
5.ストローク
たとえグリーンを完璧に読めたとしても、ストロークが安定していなければ、カップインの確率はあがりません。
アドレス時の手首の角度を維持して、首を中心とした肩のストロークを行うと自然に円弧軌道になります。
同時にインパクトに向けて自然に加速(アクセレート)することが重要となります。
フックラインでバックストロークをストレートに引く傾向にある方は、フェースがかぶり左へ行きやすくなります。
スライスラインでインサイド・トウ・アウトの傾向の方は、カップの右へ外しやすくなります。総じて、苦手ラインを見ると原因が顕著に現れます。
6.フェースアングル
ボールの行方の8割がフェース角の影響を受けます。よって、アドレスとインパクト角度は必ず直角を維持しなければ、順回転のボールはうてません。
プレーヤーの持つ視線は誤差があります。直角と思っていても、微かに右や左を向いているものです。1度のずれは非常に大きく0.3度以下を目指します。
簡単な練習方法は紙に直角に交わる2直線を描きます。その上にパターヘッドを置き、線とフェースが合致するかを試します。
アドレス時に直角を決め、インパクトでも直角に当てるよう練習を重ねます。
インパクトでの直角を調べる方法として、パターフェースに2本のマッチ棒を付けます。
ボールの直径よりも少し大きな位置に貼り、ストロークします。
トウにあたるか、ヒールにあたるかによって、方向の誤差がはっきりと出ることでしょう。大切なのは直角にヒットする事です。
以上が6つの要素になります。