ショットに求められる方向性、距離感、確率とは?
今回ご紹介するのは、ずばりショットに求められる、方向性、距離感、確率です。マーク―シートに応えながら、一緒に進めていきたいと思います。傾向と対策、恒例の問題集、スタートです。
【設問】
ショートアイアン編(100~130ヤード)
1.縦の誤差が1割以内に収まる確率が、50パーセント以上だ。(はい・いいえ)
2.ラウンド中の使用回数比率、70パーセント以上でグリーンをとらえられる。(はい・いいえ)
3.フォロースルーでフェイスローテーションを抑える意識がある。(はい・いいえ)
ミドルアイアン編(130~160ヤード)
1.曲がり幅が1割以内に収まる確率が、50パーセント以上だ。(はい・いいえ)
2.ラウンド中の使用回数比率、60パーセント以上でグリーンをとらえられる。(はい・いいえ)
3.毎回ボールコンタクトに自信がある。(はい・いいえ)
ロングアイアン編(160~190ヤード)
1.縦の距離感と左右の誤差が1割以内に収まる確率が、50パーセント以上だ。(はい・いいえ)
2.ラウンド中の使用回数比率、50パーセント以上でグリーンをとらえられる。(はい・いいえ)
3.距離が長くても、気にならない。(はい・いいえ)
補足参考
ショートウッド、UT編(170~220ヤード)
1.縦の距離感と左右の誤差が1割5分以内に収まる確率が、50パーセント以上だ。(はい・いいえ)
2.ラウンド中の使用回数比率、50パーセント以上でグリーンをとらえられる。(はい・いいえ)
3.アプローチに自信があるので、寄せやすい方向も視野に入れてショットしている。(はい・いいえ)
【解答】
実際のラウンドでの結果によって、調べることも可能ですが、練習場でも精査できます。
ショートアイアン編(例として100ヤードを10球打ちます)
1.縦の誤差とは、この場合90~110ヤードに収まることです。5球以上なら合格です。
2.10回使用して、7回以上とらえられれば上級者です。傾斜地からのショットや、距離感と方向性の精度が高いと言えます。
3.一般的に、ロフトのあるショートアイアンは捕まり良く、設計されています。フォロースルーのフェイス角を意識していきましょう。
ミドルアイアン編(例として150ヤードを10球打ちます)
1.左右の曲がり幅が15ヤード以内になる、確率を調べます。ミドルアイアンはショートアイアンに比べて、縦のミスより左右のミスが顕著になります。フェイス角とスイング軌道をコントロールする必要があります。
2.10球打ち、6球以上をとらえられる。理想的です。このレベルでは、正確なインパクトが完成していると言えます。
3.70台もしくは80台前半でラウンドされる方は、150ヤードまではかなりの確率でグリーンを捕らえます。しっかりと練習しましょう。
ロングアイアン編(例として180ヤードを10球打ちます)
1.前後、左右の誤差が、18ヤード以内、で5球以上打てる。
2.実際の距離の測定が正しくできて、風や傾斜地からのショットが正確と言えます。
3.180ヤードが上手い方は、ショットの打ち方が安定していると言えます。正確なショットを打つには、ローポイント、デイレクションを磨いていきましょう。距離への不安はパワー不足からくるのではなく、ダフリやトップの打点のミスと左右に曲がるスイング軌道とフェイス角によります。
補足参考
ショートウッド、UT編(200ヤード)
1~3.グリーンをとらえるレベルと、寄せやすい方向を狙うレベルとあります。難しい状況からも、グリーン果敢に攻めるのではなく、3回でホールアウトする事を考えていきましょう。
【簡単なドリル】
ショートアイアン編
*左足体重、右足かかとを上げて、フェイスローテーションを抑えて、腰から腰のハーフショットを5球打ちます。
*両肘がインパクトで曲がらないように、両腕にゴムボールを挟んで5球打ちます。
*フォロースルーでは、クラブフェイスが、前傾角度以上にターンオーバーしないように注して5球打ちます。
ミドルアイアン編
*いろいろな傾斜地からうちたいので、左足一本で5球うちます。
*同じ距離を3本のクラブで打ちます。たとえば150ヤードを8番7番6番で打ち分けます。
短いクラブでは、ドローボールを、3球練習します。長いクラブではフェードボールを3球打ちます。
*一本のクラブで、距離を3種類打ち分けます。理想は+-7ヤード。例として、8番アイアンで
157、150、137を打ち分けます。長く持つ、短く持つ、ふり幅を抑える等を3球練習します。
ロングアイアン編
*クラブが長く、ロフトが少ない状況で、しっかりとボールをとらえるには、以下のことに注意します軸をキープする、バックスイングではモアターン、インパクトフォローではレスターン。
*右足かかとを上げたまま、5アイアンで5球打ちます。
*踵を戻し、今度はクローズドスタンスドリルでボールを5球打ちます。
*両肘をたたまず、インパクトで手首をほどかず、5球打ちます。
*ボールを上げるコツとしまして、インパクト直前から積極的に左膝を伸ばして5球打ちます。
正確なショットに求められ条件とは?距離感、方向性、確率にあらわされます。
■距離感
プロは、絶対音感ならぬ、絶対距離感があります。これは、アプローチやパターでも、見た目と実測が合い、スイングしたボールが、ほぼ誤差なく飛んでいくことです。見た目、実測、ボールフライトを合わせる事が大切なのです。
■方向性
全てのショットをまっすぐ打つ必要はありません。カップに寄せる技術を磨くには、フェードやドローを駆使して、ピンに寄せる技術を身に付けなければなりません。
ピン位置が右サイドにある場合、センターからフェードと右サイドからドローがあります。
同じ150ヤードでも、フェードでは半番手大き目なクラブで攻め、ドローではその逆になります。
この場合、確率的には、フェードが良いでしょう。
■確率
たとえば、前出の状況。150ヤードでピンが左に位置する場合。センターからドローと、ピンをダイレクト、左サイドからフェードがあります。
一番確率の高いのは、センターからのドロー、飛ばす方では9番もしくは8番となります。また、180ヤード以上のセカンドショットや、傾斜地からのショットでは、ナイスショットの確率が下がります。よって、1ショットですべてのリスクを負うのではなく、次打も視野に入れます。
200ヤードも、170ヤード+30ヤードと考えると、ゲームが楽になります。上級者は必ず、アプローチがしやすい方向も考えて、セカンドショットをプランニングします。