小暮式1分間ゴルフ

【PFGAジュニア育成応援基金の為のメルマガ抜粋】「小暮式1分間ゴルフ15」

知っておきたいスイング軸のこと

皆さんはスイング軸についてどのようにお考えでしょうか? さっそくですが、問題を解いていってみてください。

【設問】

1.ゴルフは回転運動なのでスイング軸が必要だ(はい・いいえ)

2.ゴルフは体型もそれぞれ違うのでスイング軸のイメージに違いがあると思う(はい・いいえ)

3.スイング軸ポジションは背骨だと思う(はい・いいえ)

4.スイング軸のイメージは、右足、左足の付け根と背骨だと思う(はい・いいえ)

5.スイング軸のイメージは、右足、センター、左足に移動すると思う(はい・いいえ)

6.スイング軸とリリースポイントは一定の共通点があると思う(はい・いいえ)

7.スイング軸はクラブによって、変化すると思う(はい・いいえ)

8.スイング軸の使い方の違いが、パワーやリリースに影響すると思う(はい・いいえ)

9.スイング軸の違いはボールポジションやボールコントロールに影響があると思う(はい・いいえ)

10.理想的なスイング軸は、ボールコントロール、飛距離の両方を備えていると思う(はい・いいえ)

【解答】

1.(はい)クラブヘッドが円周上を高速運動するためにもスイング軸が必要となります。

2.(はい)現状のスイング理論はいろいろな部位(背中、背骨、筒、前、後ろ)と示されています。

3.(はい)一般的に、スパイン(背骨)を中心とした軸を採用します。

4.左右の股関節の入れ替えを主張する場合は「はい」、あくまでも軸なら「いいえ」となります。(解説A

5.移動する方向はそれぞれのスイング軸のイメージによって変化していきます。(解説B

6.軸を垂直に保つ場合と右にチルトした場合では、明らかにリリースポイントが違います。

7.旧スイングでは「はい」、新スイングである左重心スイングでは「いいえ」となります。(解説C

8.(はい)右に傾く度合が多い旧スイングと、傾かない新スイングである左重心スイングとでは違います。

9.(はい)旧スイングではボールポジションが一定、新スイング・左重心スイングではボールポジションを変化できます。

10.(はい)両方を兼ね備えたスイング軸が理想となります。

【解説】

解説A.スイング軸のイメージは一般的にスパイン(背骨)とされます。

ゴルファーが一番イメージしやすいポジションであり、実際にスパインを中心に肩の入れ替えがおきます。また、バックスイングでは右股関節を、インパクトからフォローにかけては左股関節に移動するという考えも理解できますが、大まかに考えると、スパインが妥当となります。

解説B.スイング軸(スパインの方向)を2種類に分類します。

右に傾けるタイプ(a)と、垂直にするタイプ(b)です。

a)では最初から右にチルトしている(傾けている)ため、センターポジションからみた場合、バックスイングでは頭の位置は右足の上に移動して、インパクトフォローでは左足の上に軸が移動します。

b)では、バックスイングからトップにかけて、腰(尾てい骨)が右へスライドする為、頭の位置はセンターにキープして見えます。また、インパクトフォローでも、頭はセンターにあるイメージになります。

右に傾けるタイプ(a)では、ショートアイアンにくらべて、1wでは右サイドが傾くイメージがあります。垂直に保つタイプ(b)では、ショートもロングも同じイメージで使用します。

解説C.旧スイングと新スイング

<旧スイングであるコンベンショナルスイング軸>

今までのスイング軸は右へ、スパイン(背骨)を傾けてアドレスします。1wでは高いランチアングル(打ちだし角)を出すために、この度合が強くなります。

また、ダウンスイング以降は積極的に体重を右から左へ移動させ、さらに軸を傾けてインサイドからのスペースをつくり、インサイドダウンを実現します。

難点として、右が傾いた状態からの下半身リードなので、リリースのタイミングや、右倒れからのダフリや右プッシュ多くなり、練習が必要です。

<新スイング軸>

新しいスイングである左重心スイングでの軸は、アドレス時に両肩を平行にイメージします。

このスイング軸は、頭とおへそを結んだラインが三角形を結んだ垂線と斜面の役割になります。

つまり、バックスイングでは、頂点(頭)は動かず、おへそが右へ動きます。インパクトにかけて、おへそは元の位置へ移動して、フォローではさらに、右へ移動します。

バックスイングではレフトサイドベンド、インパクトにかけてヒップスライド、フォローにかけて、ライトサイドベンドを行います。

ポイントは頭がずれない事と左右のサイドベンドを効果的に行う必要があることです。

<どちらが、適しているのか?>

コンベンショナルは、1wが良く、ロングドライブのスインガータイプに適していて、新スイング軸は、アイアンに適してヒッターに向いていると一般的に訳されます。

これは、右に傾いたスイング軸の方が、クラブヘッドをインサイドから下ろすスペースがキープしやすいとい考えによるものと、上半身と下半身の捻じれの差(インパクトにかけてにウエートシフト)が、ロングドライブに影響するという考えによります。

いかがでしたでしょうか? 次回のコラムでは、左重心スイングでのスイング軸について詳細に解説していきます。