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PFGAのゴルフルール講座⑤〜球の捜索と確認〜

2017年2月9日

バンカー内で球が消えた⁉︎さてどうする?

ゴルファーの皆さん、
こんにちは。藤原慶昌です。

先日、無事に終了したPFGAジュニアレッスン会
そのコースラウンド中に、
バンカー内の処置に関して、
非常にレアなケースに遭遇しましたので、今回はその処置について詳しく学んでいこうと思います。

ではまず、その状況から説明していきます。

PFGAジュニアレッスン会 久邇CC 東コース
ジュニアゴルファー R君の打ったショットは、グリーンからおよそ20y手前にあるバンカーにつかまりました。
ところがそのバンカーに行ってみると、球がありません。
R君の放ったショットは、バンカーの傾斜に突き刺さるようにして落下。そのまま砂の中へ潜り込んでしまったのです。
私もその場に帯同し確認しましたが、落下したであろう箇所に球の痕跡はなく、きれいにスッポリ砂の中へ埋まってしまっている‘行方不明’状態でした。

ではこのケースの処置について詳しく考察していきましょう。

◯最初に何をすれば良いのか?
まずは何と言っても、球の捜索です。
目視では確認できないバンカーに潜り込んだ球を見つけ出さなくては何も始まりません。(規則12-1)

この場合、プレーヤーは球を確認するために、
無罰で砂に触れたり、砂を動かすことが出来ます。(規則12-1a)
※但し、球が見つかり自分のものであると確認できた後は、確認の際に動かした砂、またライを捜索前の状態に復元しなければいけません。

*この球の捜索・確認中に誤って球に触れる、または動かしてしまったら?
捜索・確認中に球が動かされても無罰です。
但し、動かされた球はリプレースし、ライは復元しなければなりません。

*球が見つからなかった場合は?
残念ながら球は紛失球となり規則27-1に基づいた処置をしなければなりません。
また球の捜索時間に関する規定も、もちろん適用されます。球の捜索から5分以内に見つからなければ紛失球です。(規則27-1c)

*捜索・確認により、球の存在は確認できたが、まだ球の番号や銘柄が自分のものであるかわからない、または泥等が球に付着して完全に確証が持てない時は?
無罰で球を拾い上げることが出来ます。また確認に必要な程度であれば球を拭くことも出来ます。
※但し、球を拾い上げる前にマーカーや同伴競技者に球を確かめる意思を前もって知らせて、その球の位置をマークしなければなりません。(規則12-2)

以上がバンカー内に消えた球の捜索・確認における処置と留意点です。

ではR君の実際の処置を見ていきましょう。

砂の中へと姿を消したR君の打った球。
球はバンカーに潜り込んでしまいましたが、バンカーに入った事実は確認済みです。
R君本人も、私も見ていました。
同伴競技者のジュニアも見ていました。
入ったであろう箇所の砂を取り除き、球を発見。
この時点でR君の球だと確認が取れました。
そして砂を元のライに復元(※注)しました。
(※注)R君の打った球は完全にバンカーに潜り込んだ状態でした。
砂やライの復元となると、やはり球は完全に見えなくなってしまいます。完全に復元する事でまた球の行方を見失ってしまっては厄介です。
このような場合は、ライを復元する規則に基づき、球のほんの一部を見えるようにしておく事が認められています。
よってR君の球は、球の頭の部分がほんの少し見える状態にしました。
これで球の捜索・確認作業は終了です。

以上、バンカー内に消えた球の捜索・確認処置でした。

最後に補足ですが、
球の捜索・確認における処置のポイントはやはり、
マーカーや同伴競技者にその意思を伝え、処置を行う過程に立ち会ってもらう機会を必ず設ける事です。(規則12-2)
前記の‘球の確認のための拾い上げ’処置において、
*球の位置のマーク
*マーカーや同伴競技者の立ち会い
がなされなければ、1打の罰が付加されてしまいます。
くれぐれも1人でさっさと処置を進めないようにしましょう。

次回は確認が取れたR君の球をどのようにして打つか?
バンカー内に消えた球の処置 後編です。
ご期待下さいひらめき電球

………………規則要旨………………

◯規則12 球の捜索と確認
12-1.球が見える限度;球の捜索
プレーヤーは、ストロークを行うときに自分の球が見える状態にあることが必ずしも認められているわけではない。
〜文中省略
規則により別途認められている球の捜索と確認の方法に加え、プレーヤーは次のように規則12-1に基づいて球を捜索して確認することもできる。

a.砂で被われている球の捜索、または確認
コース上のどこであっても、プレーヤーの球が見つからない、また確認できないほどに砂に被われていると思われる場合、プレーヤーは、罰なしに、その球を見つける、または確認するために砂に触れたり、砂を動かすことができる。

12-2.球の確認のための拾い上げ
プレーヤーは止まっている球が自分のものであると思うが確認できない場合、プレーヤーは確認のために、罰なしに、その球を拾い上げることができる。確認のために球を拾い上げる権利は、規則12-1に基づいて認められている行為に加えて、認められるものである。
プレーヤーは球を拾い上げる前に、マッチプレーでは相手、ストロークプレーではマーカーや同伴競技者に球を確かめる意思を前もって知らせて、その球の位置をマークしなければならない。
その後、プレーヤーは、相手やマーカー・同伴競技者に球の拾い上げとリプレースに立ち会う機会を与えれば、球を拾い上げて自分の球であるかどうかを確かめることができる。規則12-2により球を拾い上げる場合は、球の確認に必要な程度以上に球を拭いてはならない。
その球がプレーヤーの球であり、プレーヤーが前記の手続きをすべて、または1つでもふまなかったり、正当な理由がないのに確認のために球を拾い上げた場合、プレーヤーは1打の罰を受ける。拾い上げた球がプレーヤーの球であった場合、プレーヤーはその球をリプレースしなければならない。そうしなかった場合、プレーヤーは規則12-2違反の一般の罰を受けるがこの規則に基づく追加の罰はない。

◯規則27 紛失球やアウトオブバウンズの球;暫定球
27-1c.5分以内に見つからない球
プレーヤーのサイドやそのキャディー球を探し始めてから5分以内に、球が見つからないか、またはプレーヤーが自分の球であることを確認できなかった結果として球が紛失となった場合、プレーヤーは初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、1打罰のもとに、球をプレーしなければならない。
〜以下省略

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