冬だからこその上達法とは?
今回お伝えするテーマ―は、冬の上達法です。次のシーズンに向けて、飛距離アップ、正確性の向上を目指したい方も多いと思われます。一人で練習する際に注意すべきこと、セルフチェック方法をご紹介いたします。恒例の設問をドンドン行きましょう!
【設問】
1.アドレス時、左ひじが上をむいてしまう(はい。いいえ)
2.アドレス時の肩のライン、正面の鏡では、極端に右肩が下がってみてしまう(はい・いいえ)
3.トップの位置では、左肩が右脚の上に来ている(はい・いいえ)
4.フォローでは、手首が解けて、ターゲットを指している(はい・いいえ)
5.鏡に向かってフォローを行った場合、左ひざが曲がっている(はい・いいえ)
6.素振りを行った場合、インパクト手前で最大加速音が聞こえてしまう(はい・いいえ)
7.正面からグリップを見た場合、左手親指が見えてしまう(はい・いいえ)
8.フィニッシュで、左腰が引けて、左脚踵の体重がかかってしまう(はい・いいえ)
9.スイング中、膝が正面を向く、膝の高さが一定を意識している(はい・いいえ)
10.スイング中、右肘を視点にするイメージで、右肘が上を向いてしまう(はい・いいえ)
【解答】
1.いいえ。上を見ている方ほど、フェースローテーションが多くなり方向性が落ちます。
2.いいえ。軸を右に傾けるは、頭が右へ流れやすくなります。
3.いいえ。左肩は、スタンスの中央で十分です。
4.いいえ。右手の角度を維持したままスイングを行います。
5.いいえ。左ひざが伸びた方が、スイングスピードが増します。
6.いいえ。最大加速音は、右手の角度維持により、ボール先で聞こえます。
7.いいえ。フィンガーグリップで、左手親指を包み込むように握ります。
8.いいえ。左脚つま先にしっかりのれるように意識します。
9.いいえ。スイング中は膝を前後に動かし、右サイドを高くしていきます。
10.いいえ。右肘が上を向くと、フェースも開くので、注意します。
【解説】
1.ミート率向上は左ひじの向きと関係している
左ひじが上を向くタイプは、バックスイングで、肘の回旋が入りやすい。
これにより、フェースが大きく開き、インパクトでねじり戻します。このような状況では、ターゲットへボールを運ぶ事が難しい。左ひじが上を向かず、肘裏がターゲットを向いた状態を目指します。ここから、前腕のターンを抑えて、インパクトをむかえることにより、ボールを安定して飛ばす事が出来ます。
2.安定して飛ばすには、両肩のラインを平行にイメージする
従来のスイング理論では、右手が下にくるので、右肩を下げる事を良い事としていました。しかし、これでは、バックスイングで軸が右に動きやすく、ダウンスイングでは右サイドが低くなり、下からヘッドが来やすくなります。新しいスイングでは、両肩のラインが平行に近いイメージで構えます。これにより、バックスイングでは、右肩が高くなり、ダウンスイングを安定して迎える事ができます。
3.肩をスタンスのセンターに止めるイメージでトップを決める
従来のイメージでは、左肩を右脚の上まで動かしていました。これでは、軸ブレが生きてしまい、正確なインパクトが難しくなります。新しい手法では、肩を深く回す必要がありません。左肩は、スタンスのセンターまでにとどめます。左肩を大きく回さず、左肩を止め、左腕をインサイドに締め上げる(プレッシャーをかける)状況を作ります。
左肩を大きく動かすことにより回旋角よりも、左肩をセンターに止めて、左腕を動かして作る回旋角を目指します。
4.右手の角度を維持して、インサイドインでスピードを出す
インサイドストレートインでは、右手の角度をリリースしても、問題がありません。しかし、よりインサイドインの軌道では、右手の角度を維持しなければ、ボールコントロールすることはできません。インサイドインの軌道は、ストレートラインがないので、真円軌道によりヘッドスピードを上げることが可能です。飛距離を出すには、スピードアップ、真円軌道、右手の角度維持となります。
5.左ひざを伸ばすことにより、ヘッドスピードを得る
従来のイメージでは、インパクト付近で左ひざを曲げたまま、フィニッシュをとります。
このような状態では、非常にヒザに負担が来るばかりか、腰の回転スピードにブレーキがかかります。左ひざを伸ばす事は、腰の前傾が0度に近くなり、よりスムーズにターンしやすくなります。また、左ひざを蹴ることは、自体重分の反作用を地面から得れます。この力が、クラブを加速するうえで、重要となります。ラフからのショットでは、フェースを開くとともに、インパクトで左ひざを強くけりましょう。
6.ダフリ防止は、素振りでのインパクト音で解消
素振りは、明確な目的があります。一つは、右手の角度を維持して行うことにより、音がインパクト以降になり、最大加速となります。同時に、右肘や右手角度が早く解けるスイングは、ボールの手前をクラブがタッチしてしまうのでインパクト確率が下がります。何気ない素振りも、右手の角度維持と音のでるポイントにより、ヘッドスピード向上と安定性が増します。
7.親指を包み込むとは、フェースが開きにくいことである
右肘が極端に上を向いてしまう場合、手のひらは開き、正面から見て、左手親指が見えてしまいます。このような状態からのバックスイングでは、フェースが開きやすくなります。グリップの基本はフィンガーグリップで、左手親指を包み込むように握ります。
これにより、フェースコントロールが簡単にできます。
8.左サイドに乗るとは、左つま先に乗ることです
従来のイメージでは、インパクト付近では左腰を後ろに引きながら、手元の通過をスムーズに行います。しかし、このような動きでは、左ひざへの負担が心配されます。また、左腰を切りながら、肩のラインは開かないというイメージでは、再現性が乏しくなります。重要なことは、インパクト付近で左つま先に乗ることです。左ひざを引く事よりも、
右腰を出さずに、左つま先にのることです。これにより、クラブはインサイドから来やすく、効果的にボールをコントロールできます。
9.両膝の高さを変えることにより、ボールを飛ばす手法とは?
従来のイメージでは、体重移動と両ひざの高さ一定はセットでした。しかしながら、新しい手法は違います。右から左への体重移動をする代わりに、膝の高さを変えます。
バックスイングでは、左ひざを前に出し、右ひざを伸ばします。これにより、ヒップターンが増し、右サイドが高く上がり、ヘッドスピード、ミート率も向上します。
10.右肘支点のロートップは、フェースローテーションが多くなり、難しい。
どんなに綺麗なトップが出来たとしても、効果的に機能しなければ意味がありません。
右肘を上に向けた、クラブを寝かしながら上げたトップでは、飛距離と方向性を得ることは難しいと言えます。右肘の前腕が斜め下を向くように、右肘が伸びた状態を維持するイメージでトップを形成します。クラブを上げる初期に、コッキングを取り入れ、右肘をたたまずに、クラブを上げます。右肘の織り成す角度は90~110度くらいを目安にしましょう。
今回の内容は、セルフチェックの方法をご紹介いたしました。
以上の内容を、チェックして頂けると、練習がより効果的になります。
プロが行う練習法とは、個別の細かなチェック法を繰り返しているにすぎません。
効果的なチェック法は、レベル維持とレベルアップに欠かせません。
最高の結果を望むには、バランスのとれたチェック法を見つけて行うことです。
成功への近道は、日々の練習の中にありことに、名選手は気付いて実践しています。
最後に簡単なドリルをご紹介いたします。
*右手の片手打ち 10~20ヤード
*左手の片手打ち 10ヤード
これにより、グリップ、フェース面、上げ方をコントロールできます!