小暮式1分間ゴルフ

【PFGAジュニア育成応援基金の為のメルマガ抜粋】「小暮式1分間ゴルフ56」

冬だからこその上達法とは?<アプローチ・パター・ショット練習>

今回お伝えするテーマは、前回同様に冬の上達法です。簡単に出来る練習法を交えて、ご紹介できたらと思います。さっそく設問を進めていきましょう。


【設問】
1.アプローチの練習では、同じ距離を複数球打つことを取り組んでいる(はい・いいえ)
2.アプローチの練習では、アットランダムにも練習している(はい・いいえ)
3.アプローチの練習では、上げる、転がしを交互に練習している(はい・いいえ)
4.パターの練習では、同じストロークを心がけている(はい・いいえ)
5.パターの練習では、ターゲットを変えて練習している(はい・いいえ)
6.パターの練習では、同じ距離で強弱を交互に練習している(はい・いいえ)
7.ショット練習では、3球を打ち、成功比率を確認している(はい・いいえ)
8.ショット練習では、コースを見立て、1w~アイアン~SWと打ちます(はい・いいえ)
9.ショット練習では、ドローとフェードを交互に打てるように行う(はい・いいえ)
10.ショット練習では、高い球と低い球を交互に打てるように行う(はい・いいえ)



【解答】
1.はい。同じ距離を複数打つことにより、一定のふり幅での距離感を習得できます。
2.はい。ターゲットを変えることにより、方向性と距離を磨く事ができます。
3.はい。同じ距離を、多彩な技で打ち分けることが出来き、実践に役立ちます。
4.はい。同距離を同じストロークで打つことにより、距離感、ミート率が磨けます。
5.はい。目標を変えて、方向性、距離感を磨くことが出来ます。
6.はい。強く、弱く打つことにより、意思によりストロークをコントロールできます。
7.はい。各クラブ、3球打ち、正答率を66%以上心がけ、集中力、自信を磨きます。
8.はい。すべては、実践の為での練習です。あらかじめ出来るリハーサルを行います。
9.はい。曲がる球を意図的に打つことにより、実践に備えます。
10.はい。ボールポジション、クラブの入射やスイングイメージを調整しできます。


【解説】
1-3.アプローチの効果的な練習法とは?
普段何気なく練習しているアプローチ、プロはいったいどのような点に注意して行っているのでしょうか?
上級者がとりいれている練習法があるとするならば、この点を注目したいと思います。ポイントは、同一距離・違うターゲット・交互に打ち技術を試すことです。
同一距離(例えば30ヤード)を10球打ちます。縦の距離、左右のブレに注意しながら8割以上の成功率を目指します。練習を重ねることにより、一定リズム、一定ふり幅でのスイング距離感が習得できます。
違うターゲットを狙うことにより、緊張・集中した状況での方向性と距離感を磨くことができます。同じターゲットへ複数球うつ練習と違い、一球での成否が出てしまうので、
ダメージを受けやすい反面、成功した時には大きな自信が習得できます。
交互に打ち技術を試す事とは、置かれている状況からの複数の選択肢とその精度を知ることができます。選択しなければいけない状況下で、最も確率の高い技術を選ばなければなりません。この際に、多くの選択肢と高い成功率に自信がある状態がベストと言えます。
どこからでも、複数の技術により寄せる事が出来る事とは、それだけイマジネーションが高いプレーヤーと言えます。
 
4-6.パッテイングの効果的な練習法とは?
短時間の練習で、最も効果的に結果を残す為には、行動と目的を明確にリンクさせる必要があります。
以下に挙げられる3つの内容、同じストローク・ターゲット変更・強弱を交互に行う練習を試してみましょう。これにより、距離感、方向性、意思によるストロークコントロールが可能となります。
同じ距離を同じストロークで5球打ちます。距離の誤差が少なく、ターゲットにボールが向かうまで練習します。当初はテーゲットに向かっていた意識が、内心へと向かいます。
「このリズム、このストロークならば、この距離感である」と気が付く事を大切にします。
どんなに、練習を重ねたとしても、ターゲットに向かった最初の一球で、成功の確率を上げなければいけません。
ターゲット変更による練習は、緊張感と集中力を高めた状況による実践に近い練習となります。一球のホールアウトゲームがこれに当たります。
さらに、同じ距離を強弱つけて打つことは、想像以上に大切なトレーニンだと言えます。
なぜなら、プレーヤーは目で見た状況に支配される傾向にあるからです。
例えば2メーターは、上りも下りも2メーターに眼に映ります。視界でとらえた状況を意思により、強弱を使用してタッチを出さなければなりません。強弱を交互に打つことは、視界にとらわれない効果的な練習法と言えます。オーバーした後の返しがショートしやすいとするならば、このトレーニングを行い、解消しましょう。下り1Mの後の、上り1メートルは視野にとらわれない、強弱コントロールが有効です。
 
7-10.ショットの効果的な練習法とは?
短いクラブから順番に打つこと以上に、上達の為に取り入れる練習法があります。
その方法は、決められた球数・1wから打つ・イメージを描く練習です。
同じクラブで同じ状況の中、プレッシャーもなく、スイングすることは、比較的簡単なことだと言えます。個体に備わる修正能力により、ある程度のボールコントロールが出来てしまいます。プロが行う練習とは、この部類ではありません。
どのような状況でもアジャストしないでボールが打てるように、自然に体が反応するまで、繰り返し潜在意識にまでおとす作業を行います。
最初の練習は決められた球数として3球絞り、精度を記録します。
これにより、苦手なクラブやミスの傾向が理解でき、本番に備えて修正することが可能となります。確率が66%以上になるまで継続します。3球を1セットにすることで、ゲームのリセット、ミスからの切り替えと集中状態への速やかな移行が上手になります。
また、より実践的な練習として、ゲームを想定して1wから打つ事をお勧めします。
1wの精度が高いと、ゲームの流が掴めます。また、使用番手ことに、ボールポジションや、ボールとの距離が変化することに気が付きます。同じクラブを2回使用しない練習こそ、緊張感の中での集中力と実力を磨く事ができます。
さらに進んで、ボールコントロールを身に付ける必要があります。
コース攻略や、トラブルからの脱出として、インテンショナルショットの練習を行います。イメージを描く練習とは、同じクラブを使用して、3球ドロー、3球フェードを練習して、確率を記録します。結果から、一方が用意であり、他方が難しいと推測されます。イメージ描くとは、不得意な球筋には、イメージが働かない事も表しています。
練習して克服する場合と、全て得意な球筋で攻める方法に行きつくでしょう。


皆さん、今回の内容はいかがでしたでしょうか?
実践できる練習法なので、是非試してみてください!

最後に、一節。
「練習に工夫があることは、上達する要素の一つである」
優秀で才能に満ち溢れているプレーヤーであっても、練習に飽きてしまう場合があります。才能のある彼らにとって、最大の敵は自分自身の気持ちにあります。
簡単にできてしまうがゆえに、飽きが早いと言えます。
絶えず、工夫して練習しているプレーヤーが身近にいるとしたならば、彼らの取り組むスタンスをまねてみましょう。必ず、新しい発見を楽しんでいる姿が見受けられるはずです。このようなプレーヤーこそ、長年継続して練習できるので、実力を発揮できる才能あるプレーヤーと言えます。