小暮式1分間ゴルフ

【PFGAジュニア育成応援基金の為のメルマガ抜粋】「小暮式1分間ゴルフ59」

変えていいこと、変えてはいけないこと

読者の皆さん、こんにちは。

今回は、変えて良い部分と変えてはいけない部分、変わりやすい部分と変わりにくい部分等、上達に必要な要素を中心に説明したいと思います。自分に向いているスタイルがあるとしたら、これを基に進めていきましょう。

さっそく問題を始めていきたいと思います!

【設問】
1.性格が陽気、明るく、好奇心旺盛と言われる事が多い(はい・いいえ)
2.性格が内向的、人見知り、慎重であると言われる事が多い(はい・いいえ)
3.外見の見栄えが良いことを好む(はい・いいえ)
4.内面の充実こそ、重要さと思う(はい・いいえ)
5.攻撃、積極性、チャレンジこそ大好きである(はい・いいえ)
6.防御、堅実、ミスがすくないことが大好きである(はい・いいえ)
7.大きなミスを嫌い、守りに入りジリ貧になるならチャレンジを選ぶ(はい・いいえ)
8.大きなミスをするよりも、小さなミスに食い止める方が好きだ(はい・いいえ)
9.早く成果を得ないと、継続することが難しい(はい・いいえ)
10.手順を踏んだ先に、大きな成果が待っていると思い、目先の欲求は我慢できる(はい・いいえ)

【解答】
1、3、5、7、9の設問が(はい)の方は、外交的でチャレンジスタイルが向いています。
2、4、6、8、10の設問が(はい)の方は、内向的で、守りのスタイルが向いています。

今回の問題では、自分自身に向いているスタイルを初めに把握して頂きました。次に、内面(心)と外面(スタイル)の関係を説明したいと思います。同時に、変化して良い所と変えてはいけない所を考えて行きたいと思います。

<内面の変化は起こりにくい。外面の変化は起きやすく、定着しにくい>
内面(心)は、変わりにくいと言えます。例えば人見知りで警戒心の強い方に、社交的に振る舞ってほしいと言っても、難しいでしょう。同様にFWキープや手堅い攻めを信条にしているプレーヤーに攻める事を大事と説いても受け入れられません。
そして外面(スタイル)の変化、例えばアイアンで打つところを1wで攻める事は可能ですが、これが自分の内面と反した場合は、もとに戻る場合が多いと言えます。
よって、内面にあった外的手法が好まれます。

<内面の変化に外部は影響を受ける。内面は外面変化の影響を受けにくい>
内面(心)の変化とは、守ることをやめて攻めて行こうと思う事です。雨の日セカンドショットではピンの手前を狙うのではなく、ボールが止まりやすいのでピンハイまで攻めて行くと決めます。このような場合、大きめなクラブを持ち、攻める事となります。
他方、雨だからと言って、攻撃スタイルが守りに転じることは少なく、外面の変化が内面に及ぼす影響は少ないと言えます。

<内面の変化が一旦起きると、外面変化も起きる>
守ることがベストと思い、プレーを続けるもこれ以上の成果が見込めないとなると、内面は徐々に変化を求めることでしょう。内面の変化は、時間がかかりますが、一旦起き始めるとその流れは一気に外面のスタイルを変える要因となります。
コーチングでは、上達をつかみたい心を抱かせます。“練習しなさい”これでは上達をつかむ事は難しいです。大切なのは、選手が練習したくなる心を抱かせることです。
守りが得意な選手には、攻撃(ロングショット)の魅力を説き、攻撃が得意な選手にはショートゲームの重要性を説きます。内面の変化が起きるには、時間がかかりますが、これを用いて、内面強化からの外面変化を導くことが出来ます。