ゴルファーが避けたいイップスについて
今回はゴルファーが一番避けたい、イップスについてです。
もし、この悩みで苦しんでいる方がご友人でいらっしゃったら、ぜひ教えてあげてください。
イップスは、上手なゴルファーにこそ掛りやすく、イップスは、完璧主義のゴルファーほど重症化しやすい。イップスになるほどゴルフへ真剣に取り組んだ証でもあり、そのゴルファーを称えるべきである。
さっそく、設問をすすんで行きましょう。
【設問】
1.現在悩んでいることがあります(はい・いいえ)
2.練習では上手く打てるのに、本番で出てしまうと、解消できません(はい・いいえ)
3.アプローチに関してです(はい・いいえ)
4.パターに関してです(はい・いいえ)
5.ドライバーに関してです(はい・いいえ)
6.真剣にやっても変わらないので、辞めようかと思ったことがある(はい・いいえ)
7.以前は打てたのに、今は全く自信が持てません(はい・いいえ)
8.その状況が迫ると、ナイスショットのイメージではなくミスのイメージが鮮明になる(はい・いいえ)
9.記憶力は良い方です(はい・いいえ)
10.ミスは誰よりも嫌いです(はい・いいえ)
【解答】
1.はい。自分自身の症状を認めることから、改善がスタートします
2.はい。緊張状態の高まりが、頻度を上げる事を理解します
3.はい。刈りこまれた状況や砲台へのアプローチに多発します
4.はい。ロングパットはショートし、ショートパットはラインに乗りません
5.はい。クラブが下りないほど、振れない状況があります
6.はい。辞めたいと思うほど、真剣なプレーヤーです
7.はい。以前とのコントラストが強い人ほど、かかりやすいと言えます
8.はい。クライマックスほど、悪いイメージが頭を占拠し、そのとうりになります
9.はい。悪いイメージを鮮明に記憶し、払拭できないままプレーしています
10.はい。1度のミスも許せないし、3度のミスは万死に値するほど屈辱的に思います
【解説】
<悩みは誰にでもあります>
上達を進めるとは、悩みの解消にあると言えます。
例えば、パッテイングの上達を考えて見ます。
平均パット数は40~36~30~28~24~22とステージが6段階へ進歩する過程には、
技術的な問題の解消、知識、メンタル等を磨き、学び、経験値を上げて行きます。
この過程は、悩みの解消と言えます。
しかるに、イップスとはどのような状態で陥りやすいか?
上級者に多いことから考察しますに、以前よく入った方に多いと言えます。
ステージ5、ステージ6の方が、何らかの原因で崩れた、もしくは壊れたと言えます。
上手くなる過程で悩みを解消して上級者となった人、繊細なタッチや微妙なミリ単位もラインを司る神経を持った人ほど、壊れてしまう可能性が高いと言えます。
もちろん、生涯にわたり、パットがよく決まる、上手な方がいます。
ただ、本人に良く聞いてみると「いやー、今日はパットが決まらず28パットも打ってしまったよ。イップスだよ俺は」とか、「入れ頃のパットを3本も外したよ、下手すぎて死にたい」とのコメントをよく聞きます。つまり、上級者も繊細なタッチの中で微調整が上手く行く状況とそうでない状況のはざまに入ることが伺えます。だれも満足していないとの事実も感じ取ることができます。本当に打ってしまう人(イップス)と悩んでいるが打たない人(上級者)の繊細さは近いと言えます。
<壊れることは誰にでもある。問題は鮮明に記憶してしまうことだ>
例えば、パッテイングの上級者は総じて記憶力が良いと言われています。
これは、一度プレーしたコースの傾斜を覚えていたり、その日にラウンドした全てのパットのラインと距離感、結果を言うことや、読みがあっていて強くヒットしすぎた場合や、もしくは水脈や芝目により予想外に切れたのかさえも回想して全部言えるくらいです。
このように優れた記憶力だからこそ、ミスのパッテイングであっても鮮明に記憶してしまいます。
同時に、ミスは許せない完璧主義だからこそ、技を磨き、苦しい練習に耐える事が出来ると言えます。
「良い時は、打つ前から入る予感しかしない」
「黙っていても、真剣に読まなくても、コツント触れただけで入ってしまうほどだ」
上記が入る人のコメントであり、繊細さと大胆さ、自信が漲っています。
「なかなか、イメージがわかない」
「どう、打っていいか分からない」
「フェース管理を注意しすぎて、ダフルこともある」これらは、否定的なコメントで、イップスの方に多いと言えます。
<成功体験と失敗体験>
初心者の場合、失敗体験>成功体験となります。
上級者の場合、失敗体験<成功体験となります。
けれども、上級者にとっては、成功体験が多いのにも関わらず、1回の失敗体験>成功体験よりも印象深いとなります。
回数ではなく、心象がイップスの原因と言えます。
ではどのように解消していくか?
<パターを変える、グリップを変える、握り方を変えることの意味とは?>
本当なら、カップを3倍の大きさに変えてしまうと、全てのイップスは完治してしまうかもしれない。
いや、そうはいかないかもしれない。5Mから誰もが入る様になり、入らないことへのプレッシャーから同様に自分自身を追いこんでしまいかねないからです!
ただ、見え方や感じ方を変えることは、非常に意味があると言えます。心象を変える為に効果があります。
パターの長さ、グリップの素材や太さ、握り方の変更は、新しい心象を持ちやすく、普通のプレーが出来ます。
<入ることは考えていても、外した後は考えないし、考えてはならない>
上級者は強きです。発言を見ても読み取れます。
「あそこに穴が開いているのだから、打てば入る。打たなければ入らないのは、誰でも分かるでしょう」
「下りのスライス、止めようと思っても止まらないから、土手にあてて止めようと加速させて打ちました」
「ロングパット、どうせ3回打つのなら、しっかり打とうと思い、ストロークしたら1回で入っちゃいました」
心に描く内容、量、質、時間が自由であり、その事により結果が大きく変わるとしたら、積極的思考を描くことの方が、数倍強いと言えます。ゴルフはゲームであり、失敗を恐れて、万全な方策を取りながら進んでいく実社会とは違った要素が重要といえます。
練習は精勤します。
ゲームは繊細かつ大胆にいきましょう。
<かかりにくい人は、リズムが良い人である>
音楽のセンスは非常に重要です。
歌が上手い、ピアノは弾ける、楽器がたたける方ほど、スイングリズムを作ることも、保つこともできます。総じて上達とは、一定のリズムを作り上げることに通じます。完成させたものほど、皆美しい旋律に並びます。
メトロノームによるトレーニングでは、スイングやストロークの細部にこだわりやすい方にとって対極に位置します。リズムさえ整えれば、あとはどうでもいいと言うスタイルのプレーヤーがいることも事実です。対極を試みることにより、行き過ぎた感覚を中和することができます。
<アプローチ、ざっくりとトップを繰り返す>
イメージを良く保とうとしても、それだけでは解消することは出来ません。
原因と向き合うことが大切な場合もあるからです。
「ウエッジでは、直前のミスに過度に反応してしまう」ことが多いと言えます。
ダフリ→トップ→ダフリ→トップ
ダフリ、ダフリ→トップ→ダフリ
けれども、以下のような方は修正がしやすいといえます。
ダフリ→ダフリ→ダフリ
トップ→トップ→トップ
過度に、過敏に反応せずに、漠然とうちます。
もともと、バンスが地面に触れて良く、ハーフトップでもピンへよる場合があるのがウエッジショットと言えます。
<フェースを見過ぎない>
ボールへフェースをきちんと入れたいと思うほど、トップしやすい事実があります。
プロは漠然とうっています。
このぐらい上げれば、このぐらい飛ぶ。落とし場所を決めたら、素振りを行い、イメージと合致した時点でスイングして終わりです。イメージは手に宿り、必要とされるエネルギーはクラブからボール伝わります。それだけシンプルである。もちろん、フェースを開いたり、アウトサイドに上げたり作為的に行うことは当然ありますが、フェースをボールにきちんと当てるべきだとは思っていません。
きちんと当てたい→漠然にふっても当たる
練習量が多いからと言われればそうかもしれませんが、特筆すべきは、考え方が漠然を肯定しています。
<実は、私もミスが嫌いなんです>
「こんな簡単な状況からミスするなんて、穴があったら入りたい!」
プロほど簡単なミスを憎く思います。成功率を上げるには、簡単な状況からのミスを絶対にしないように細心の注意をはらうことを肝に銘じているからです。
けれども、ミスは出ます。たとえどんなに注意しても。
広くゲームを見た場合、ラッキーで入ってしまったアプローチやパッテイングがあります。
ミスやラッキーを足して、1日のゲームが決まります。
因って、ミスばかりを考えてしまうよりも、例え最悪の状況に陥ったとしても、ここからどのように最善を尽くすかを考えるようにしています。
これにより、多くのラッキーを呼び込むことができます。
いかがでしたでしょうか?
次回も上達をめざして一緒に取り組んでいきましょう!!