夏ゴルフでスコアを伸ばす
読者の皆さん、こんにちは。
暑い日が続いています。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、夏に絞った話題を考えてみたいと思います。身体の切れがまし、ボールが良く飛び、しかもグリーンが止まる状況でスコアを出しやすいと言われています。もし夏なのにスコアが伸びないとしたら、きっと原因があるはずです。
さっそく、問題を進めていきましょう。
【設問】
1.暑さの為、普段より練習回数や練習ボール数が減る。(はい・いいえ)
2.練習しすぎて、体力の消耗を感じる(はい・いいえ)
3.ラウンド中、集中力を維持できない(はい・いいえ)
4.夏に、ベストスコアが出る手ごたえがある(はい・いいえ)
5.夏ラフ、クラブヘッドがボールの下を通過して飛ばない事がある(はい・いいえ)
6.夏ラフ、アイアンショットが左へ飛ぶことがある(はい・いいえ)
7.夏ラフ、5番アイアンを握るも、飛距離が全くとばない(はい・いいえ)
8.夏ラフ、フライヤーするか、しないか、予測ができない(はい・いいえ)
9.夏グリーン、午前より午後が重く打ちきれない(はい・いいえ)
10.夏ラフアプローチ、ピンサイドからのアプローチが寄りにくい(はい・いいえ)
【解答】
1.はい。日中の練習を避け、早朝&夜の練習にきりかえましょう。
2.はい。練習しすぎも注意しましょう。回復を待つことも重要な事です。
3.はい。水分、塩分、ビタミン、栄養補給して、スタミナ維持に心がけましょう。
4.はい。ボールが飛び、グリーンも止まるので、可能性を感じています。
5.いいえ。ボールの下をくぐるとしたら、右倒れ、右手のリリースが原因と言えます。
6.いいえ。クラブフェースネックに芝が絡み、左へ飛びやすいので注意しています。
7.はい。長いクラブはフラットに入り、芝の抵抗が受けやすいと言えます。
8.はい。上にボールが上がる場合は距離が飛び、低い場合は飛ばない傾向があります。
9.はい。芝が伸びる午後は、強くヒットしなければなりません。
10.はい。ボールを上げて脱出を試みるも、スピンがかからず、ランがでてしまう。
【解説】
<暑いからこそ、練習への工夫が必要です>
早朝、夜、インドア練習を使用して、夏の練習量低下を防ぎましょう。練習中は、目的を絞って行う事をお勧めいたします。全てのクラブを打ち込むよりも、1本のクラブで課題に取り組みます。トップまでの上げ方、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー等、課題が明確な方が、集中力を維持できます。
同時に、練習中は汗でグリップが滑りやすいので注意が必要です。グリップが滑ることによるミスショットもあります。どうぞご注意ください。
<スタミナは、何時準備されるのか>
私が良く注意している事があります。それは、使い切る前に補充することです。
水分も塩分もエネルギーも使い果たすと、回復がするのに時間とエネルギーを必要となります。豚肉はビタミンも豊富に含む食材で、試合直前よりも早めに、1週間前から摂取しておきましょう。
試合前夜は消化の良い物や炭水化物を多くとります。試合当日は、ミネラル、糖質、クエン酸等を摂取します。食事から、すでに試合が始まっています。
<ラウンド中、心がける事>
“とにかく暑い”しかし、一番堪えるのが、大切な試合でスコアを沢山たたいてしまったラウンドでしょう。
プレーヤーの誰もが、同じ条件で戦っております。暑いからと言って、不平を言うのではなく、この中での戦いにフォーカスしましょう。男性でも日傘をお勧めします。日傘の効果は、想像以上です。大きな傘は、首や頭への直射日光を防ぐばかりか、背中全体を覆い、血中の温度上昇を防ぎ、冷静な判断を維持できます。
<夏こそベストスコア。その根拠とは>
確かにラフに入れると難しいと言えます。しかしながら、暖かく、身体も動きやすい状況なので、クラブが一番振れると言えます。グリーンも止まりやすく、攻め方次第では好スコアが望めます。具体的には、FWキープが最優先です。ティーショットはグリーンと同じサイドのラフに入れないように注意します。理由は、反対サイドのラフのショットの方が、同じサイドのショットよりも、手前からのランを計算利用できるからです。スピンレスの状況では、バンカー越えのピンでは止めようがありません。
また、ラフに入れた場合はグリーンの手前に止める意識でセカンドショットをうちましょう。転がることを計算に入れ、ピンハイからのアプローチを打たないように注意します。
<夏ラフ対策、セカンドショット編>
ラフからのショットで、下をくぐるとしたら、次の原因が考えられます。
一つは、バックスイングで頭がボールに近くなる
一つは、ダウンスイングで頭がボールに近くなる
一つは、ダウンスイングで右に倒れる
一つは、ダウンスイングで右脚を使いすぎる
一つは、スイング中右肘をたたみ、インパクトにかけて鋭角的に伸ばしすぎる
一つは、ボールを上げようとして、救い打ちをおこなう
以上の事が考えられます。
大切なのは、インパクトでのバランス感覚です。総じて、強く打とうとしてバランスを崩す傾向にあります。
<夏ラフ、アイアンショットが左へ飛ぶ事を防ぐために>
最初に、左へ飛ぶ原因を考えていきましょう。
ネックに芝が絡んでしまうと、クラブフェースがターンしやすくなります。ここを補う為に、最初から、フェースを少しオープンで構えるとよいでしょう。
また、インパクトでのフェースターンを抑える為に左手首をロックしておきます。
左ピンの左へのミスを防ぐために、センター狙いで、且つフロントエッジをねらいましょう。ボールポジションもスタンスセンターにしておくと、左へ行きにくくなります。是非お試しください。
<夏ラフ、5番アイアンで飛ばない原因は?>
長いクラブはショートアイアンに比べて、横からのスイングになります。これにより、芝の抵抗を受けやすく、スピードが減速して当たりやすいと言えます。同時に、少ないロフトでは、ラフによるスピンレス(少ない)も重なり、ボールの高さが出にくいと言えます。
因って、5番アイアンよりも、7番アイアンのフライヤーしたボールの方が距離を稼げると言えます。もっとも有効な手法として、24度UTや、7Wを使用したスイングがお勧めです。低重心、重心深度が深いこれらのクラブの方を少し短くもち、スイングします。
5番アイアンよりも、はるかに距離を簡単に出すことができるでしょう。
<フライヤーを予測できないとは?>
確かに、ラフに沈んだ状況では、ボールが飛んでしまうか、飛ばないかをイメージするのが難しいと言えます。ここで、一つの指標をご紹介します。
*ボールが浮いている状況(だるま落としとなり、飛ばない危険あり)
*ボールが半分浮いている状況(フライヤーになりやすく、飛びやすい)
*ボールが完全に沈んでいる状況(ショートアイアンで脱出優先)
浮いている状況では、下をくぐる危険があります。この場合、ボールは飛ばない事があります。クラブを短く持ち、ダウンスイングで左サイドが浮かないように注意してスイングします。
ボールが半分浮いている状況では、ロースピンでランが出やすいと言えます。グリーンのカラーまでの距離を狙ってスイングしましょう。
ボールが完全に沈んでいる状況では、無理をせず、ショートアイアンで鋭角的にアタックします。長いクラブを振り回し次打もラフから打つ事になるよりも、一回FWに出し、そこからゲームを組み立てていきましょう。
<夏の午後グリーン、打てない状況を克服する>
午前中よりも午後、芝が伸びていきます。これにより、グレーン上でのスピード感が変わってきます。
セカンドショットをピンハイに打ち、下りを残す方法もありますが、現実的には手前から攻める事が多いと思われます。
上りのショートパットを打ちぬく方法として、
*フォアワードプレスを大きく行う
*カップの向こう淵を狙う
*赤道の上を打つ
*“カーン”高い音をイメージしてストロークする
以上のどれかを試してみましょう。必ず、採用できる一つがあると思います。
<ピンサイドに外したアプローチが寄せられない>
ピン位置は、コースの難易度を決める重要なポイントと言えます。例えば、左ピンの左へのミスは、寄らない事が多いと言えます。ピンまでのエリアが少なく、確率の少ないショットを強いられるからです。成功法は、ピンと反対サイドから攻めることです。夏の攻略法はセンター狙いと言えます。これにより、パーオン率を高めることができます。
もしグリーンを外した場合で、しかも上げなければいけない場合は、以下のポイントをお試しください。
*左重心
*ボールポジションをスタンスセンターへ
*ワイドスタンス
*ボールから離れて立ち、ハンドダウン
*ハンドレート(グリップが右腰を指す)に構えます
*アウトサイドフェースオープンに上げる
*インパクトでは、フェースを返さず
*フォローでは、フェースが自分の顔を向くように
ロブショットを打つイメージでスイングしましょう。
以上です。
最後まで、お付き合いくださりありがとうございます。夏は体も良く回転して良いスコアが出やすい反面、ラフに打ち込み沢山たたいてしまうケースもございます。だからこそ、面白いと言えます。
攻守がマイホール入れ替わるのが夏のゴルフゲームです。ピンチ(ラフからのショット)を乗り越え、チャンス(FWからのショット)を生かしていきましょう。
次回もお楽しみにくださいませ。