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2016年11月18日

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スイング中、膝・腰などの高さをどうすればいいのか?その2

前回のコラムでは、膝の高さ・前傾角度とサイドベンド・腰の話について、設問に答えていただきました。

今回は、詳細に解説をしていきたいと思います。
■ニーフレックス・膝について

一般的には、膝の高さをスイング中は変えないとあります。確かに、傾斜地からのショットでは、このイメージが必要かもしれません。

しかしながら、例えば2012年マスターズチャンピオンのバッバ・ワトソン選手の後ろ足(左打ちなので、バックスイングの左足を見ていきましょう。彼のバックレッグスは伸展しています。

この効果は、腰が浅くなるので、ヒップターンが簡単にできるようになります。

膝を曲げたままのプレーヤーよりも、回旋角があれるので、ビックドライブが可能となります。

アドレス時の左膝は、前側に維持して、体が右へ流れないようにします。また、強いコイルを生むために、少し前に出すことが重要です。

トップでの右膝は、曲げた状態から、後ろ側へ伸展しながら伸びます。これにより、ヒップターンが最大となります。
フェイスオンビューから、おへそが見えるようにイメージします。

インパクトでの左膝は、積極的にのばします。地面を蹴るように、ヒップを膝の上に載せながら(スキーのジャンパー)。
これにより、地面から自体重分の反作用が得れます。
また、腰がゼロ度に近くなり、スピードも増します。同時にアウトサイドインなどの腰引けも改善されます。

■前傾角度とサイドベンド

ここは、少し難しいところです。

先ず、前傾角度とは、スイングの後方から見た、背中の角度のことです。頭が起きると、角度はあさくなります。ここで正面からの映像にスイッチします。今、頭とおへそを直線で結びます。

次に、バックスイングでは正面からみて、左側へ(プレーヤーは右へ)おへそを動かします。

すると頭をA点、おへそをB点、動いたおへそをC点とします。この3点を結ぶと3角形が出来ます。線ABが線ACに移動するのが、バックスイングにおけるレフトサイドベンドを表します。この時、頭の位置Aは変わらず、距離は線ABよりも線ACの方が長く伸展します。

3:4:5で表すと、4が5の長さになります。点Bが点Cへ移動して、インパクトではBに戻り、フォローでは点D(距離BC=距離BD)に移動します。この時に、点Aは高さが変わらないので、サイドベンドしても、前傾角度が変わらないとなります。

■腰とヒップ

腰骨は回旋に適さない。この事実を知らなければなりません。
ほとんど、原書にはヒップと書いてあります。ヒップをお尻と訳せず、腰と訳したのが間違えです。

ヒップターンは腰のターンではないのです。ヒップは股関節や大腿骨周辺の筋肉群を表します。

よって球状関節(ボール&ソケット)を使用した回旋運動が重要となります。

簡単に体験するには、左足体重で右足を地面から浮かして、円弧に回します。

この時、右足はくるりと回るはずです。ゴルフスイングでは、右足を地面に付けたまま、股関節を回す動きを取り入れます。関節の可動域が広い方ほど、ヒップターンも最大になります。

大臀筋や中臀筋も可動域によって、引っ張られて総動員されます。これにより、エネルギーが生まれます。

また、ヒップの回し方にも注意が必要です。

通常は、尾てい骨(テイル)がバックスイングでは左を指し、フォローでは右を指すイメージになるでしょう。しかし、理想とする形は両足を前後に開脚した形です。左足を前に、右足を後ろへ。

この時、テイルの位置はずれが少ないことになります。

ヒップを回すとありますが、基に戻れることが重要で、それには、動かさないポイントが必要となります。左膝を前に右膝を後ろに移動する。テイルはなるべく動かさない。ここを取り入れて強烈なコイルを生み出しましょう。

■なぜ、タイガーは膝を手術しなければならなかったのか

ここは、実に興味深いところです。プロスポーツ選手は勝利(ロングドライブ)と引き換えに、体に強い負担を強いる。ある意味、当たっています。しかしながら、他の選手が必要としない手術だとしたら、やはり使い方に問題があったのではないでしょうか?

今までのゴルフスイングは、左膝に負担がかかりすぎる。この仮説を解いていきたいと思います。

従来のスタイルでは、インパクト以降、左ポケットを後ろに引きながら、左膝も後ろに引くようにします。左膝を後ろに引き、そこから強烈にねじります。

過伸展という言葉があります。これは、通常の位置よりも、後ろ側に伸ばすことにより、蝶番関節(肘、膝)に起こりやすい症状です。

このスイングは本当に理にかなっているのでしょうか?

理にかなうなら、手術はしないはず。

実は3回目の手術のあと、膝に負担をかけない取り組みが行われていたんです。過伸展からの強烈な捻じれは、ニーロックのような状態で膝が壊れてしまうのです。

ポイントは、左膝の位置にお尻ののせる、スキーのジャンパーのようなスタイルです。ここから先は簡単に話しますね。これにより、アウトサイドインなどの悪弊が治ります。

■フェードを打ちたいのに、この動きでは打てないのでは

確かに、新しいスイングの理想はプッシュドローです。しかしながら、ボールポジションの変化により、また、上半身と下半身のターンのスピードを調整することにより、コントロール可能となります。

モアバックスイング&レスターンがドローなら、バックスイング&モアターンがフェードとなります。

下半身や上半身の使い方が全く違うことに、違和感を抱く方も多いことしょう。バックスイングで軸を左に傾けるなんて、体重を左にかけるなんて、信じられない。

確かに、私も当初理解できませんでした。しかし、実際に試してみると、膝を伸ばした方が、左に荷重した方が、強い球が打てることに気が付きました。ぜひお試しください。

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