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小暮式1分間ゴルフ
【小暮式1分間ゴルフ】, ゴルフ用語

藤原慶昌のゴルフルール講座①〜リフト&クリーンとプリファードライ 後編〜

2016年11月18日

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さてさてルール講座の後編です

前編のリフト&クリーンに処置について。
上原選手が陥った‘リプレースとプレース’の違いについて詳しく勉強していきましょう

非常にややこしいので 笑
順をおって説明します

まず伊藤園レディースで適用されたのは、
‘リフト&クリーン’というローカルルール

◇リフト&クリーン(リプレース)
芝を短く刈り上げた区域(フェアウェイなど)では罰打なしで、ボールを拾い上げて拭き、
‘リプレース’
できるというローカルルールです。
※因みに伊藤園レディースは『芝を短く刈り上げた区域』となっていて表現が曖昧ですが、リフト&クリーンはローカルルールですので、適用範囲はコースや主催者側の判断に委ねられます。
また拾い上げる前にマークをする事も留意点です。マークをしないと1罰打となります。

◇プリファードライ(プレース)
罰打なしでボールを拾い上げて汚れを拭き、元の場所からホールに近づかない‘1クラブレングス以内’の場所に、
‘プレース’
できるというローカルルールです。
こちらも適用範囲はコースや主催者側の判断に委ねられます。
また拾い上げる前にマークをする事も留意点です。マークをしないと1罰打となります。

両ルール共に、
‘罰打なしでボールを拾い上げて汚れを拭ける’
という共通点こそありますが、処置の方法は違います

リプレース(リフト&クリーン)は、
拭いたボールを必ず‘元の位置’に置く事が大前提です。
つまり選択肢は処置前の再現。元の位置へ戻すしかありません。

一方のプレース(プリファードライ)は、
拭いたボールを‘元の位置’へ置く必要はありません。
元の位置から1クラブレングス内(場合によっては6インチ内)のライや状況の良い場所を選んで置く事が出来ます。
つまりプレイヤーにはプレースする場所に選択する余地があります。

リプレース(リフト&クリーン)は基本的には、
ボールに付着する泥に関する救済です。
つまり泥は付着する可能性はあるが、コースコンディションはそれほど悪くないという解釈の元、ボールを拭く事だけを認めたローカルルールです。

プリファードライ(プレース)は基本的には、
ボールに付着する泥とライや芝生に関する救済です。
つまりボールに付着した泥の拭き取りに加え、整わないコースコンディションによるライや芝生への保護も考慮されたローカルルールです。

両ルールを比較すると、ボールについた泥を拭き取った後、ボールを置く位置に関しては、
圧倒的に許容度が大きく‘プレイヤー有利’に働くのはプリファードライ(プレース)です

米ツアーでは同様にコースコンディションが悪くリフト&クリーンを適用する場合、1クラブ以内の置き直し(プリファードライ)が一般的だそうです。
米ツアーメンバーである上原選手は主戦場の感覚で何の疑いもなく条件反射的にプレースを繰り返してしまったのでしょうか。
少々気の毒な気もしますが、大会当日のローカルルールとして‘リプレース’と記載があった以上は、確認を怠ってしまった上原選手に落ち度があります。
「スタートテントにローカルルールは掲示されていたのに詳細を確認しなかった」と上原選手本人も誤りを反省しています。

罰打の数が尋常でないので競技を続行するべきか?

棄権という選択肢もありましたが、
大会関係者、スポンサーへの配慮。
そして応援してくれるファンの方々の為に2日目もプレーを続行し、2日目は68(-4)で回ってきた上原選手はProfessionalですね

プレースとリプレースはよく混同されて使われている‘ややこしい’用語です。

仲間内のコンペやプライベートのラウンドで、今回の救済処置をここまで厳密に適用する必要はないと思いますが、ルールの本質を理解して説明出来るくらいになると非常にスマートでカッコイイですよね

この機会に是非チェックしてみて下さい。

また、代表の小暮博則と5年前から、メルマガを書いています。
ジュニア育成の基金を目指しています。
どうぞよろしくお願い致します。

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