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小暮式1分間ゴルフ
【小暮式1分間ゴルフ】, ゴルフ用語

藤原慶昌のゴルフルール講座①〜リフト&クリーンとプリファードライ 前編〜

2016年11月18日

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ゴルファーの皆さん、
こんにちは。

プロゴルフコーチの藤原慶昌です。

現在、私は小暮博則代表のもと、所沢にある小手指グリーンゴルフさんにて、ジュニアから一般の皆様を対象に、レッスン活動を行っています。

写真や動画を投稿するのが大好きで、インスタグラムの1000名の登録者の大半が外国人という(笑)

つこみどころ満載の私ですが、ゴルフレッスンに真面目に取り組んでおります。どうぞよろしくお願い致します。

さて、今回は、ルールについてです。

ゴルフルール講座①〜リフト&クリーンとプリファードライ 前編〜
18Holesで141ストローク

今週終了した国内女子ツアー
伊藤園レディースで前代未聞の珍事が起こりました

上原彩子選手が打ち立ててしまった141ストロークというスコアです。
この記録は国内女子ツアーの18Holesにおける史上ワーストスコア更新となってしまいました

上原選手に一体何が起こったのでしょうか

経緯を振り返ってみましょう

まずこの141ストロークは正規のストローク数に(正規のストロークは73でした)大幅な罰打が加わったものです

その罰打とは、
リフト&クリーン
の処置の誤りです

伊藤園レディースは、
前日の激しい降雨によるコースコンディション不良の為に初日のプレーの際は、
芝を短く刈り上げた区域(フェアウェイなど)では罰打なしで、ボールを拾い上げて拭き、元の位置にリプレースできる‘リフト&クリーン’のローカルルール*①が適用されていました。

ところが上原選手はこのローカル救済処置の際、拭いたボールを元の位置に戻す‘リプレース’ではなく、
「1クラブレングス以内の範囲に置き直せる」
‘プレース(プリファードライ)’と勘違いしてプレーしていました。
処置の誤りに気がつかないまま初日のアテストを終えスコア提出。

そして2日目スタート前の確認で競技委員から2日目も初日同様、このリフト&クリーンのローカルルールを適用すると説明を受けた際に、プレースではなくリプレースだという処置の誤りに気がつきました。

上原選手は記憶を辿り、処置を実行した状況を全て自己申告。
リフト&クリーンの違反は2罰打です。
2罰打×19回=38罰打、スコアの過少申告(2罰打)×15ホール=30罰打とされ、計68罰打が科せられました。

上原選手は競技失格にはならず(※)、2日目もプレー。
2日間通算で209(+65)とこちらも36Holesの史上ワースト記録。
不名誉な大記録を更新してしまいました。

(※)罰を受けていた事を知らずに過少なスコアを提出した場合、以前は競技失格となりましたが、今年(2016年年1月)からゴルフ規則が改定され、競技失格にはならなくなりました。
違反に対する罰打にスコア誤記の2罰打を加え、競技を続行する事が出来ます*②

次回、上原選手が処置を誤った‘プレースとリプレース’の違いについて、詳しく学んでいきたいと思います

*①リフト&クリーンに関する記述
付属規則i (A)ローカルルール 3c 球をふくこと
過度の湿地やぬかるみによって球に著しく土が付着する状況であれば球を拾い上げてふきリプレースすることを認めることが妥当と思われる。そのような状態の場合には、次のようなローカルルールの採用を勧める。
——————– 参考例———————–
(区域を明示、例えば、6番ホールで、芝草を短く刈ってある区域で、スルーザグリーン全域で)では、球は罰なしに拾い上げてふくことができる。その球はリプレースされなければならない。
注:このローカルルールに基づき球を拾い上げる前に、球の位置をマークしなければならない(規則20-1参照)。

*②プレーヤーの責任
ゴルフ規則6-6d スコアの誤記
〜文頭省略、、
例外:どのホールであっても、競技者がスコアカードを提出する前には罰を受けていたことを知らずに1打または複数の罰打を含めなかったために、真実よりも少ないスコアを提出していた場合、その競技者は競技失格とはならない。このような状況では、その競技者は該当する規則に規定されている罰と、その競技者が規則6-6dに違反をした各ホールに対し2打の追加の罰を受ける。該当する罰が競技失格である場合にはこの例外は適用しない。

 

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