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小暮式1分間ゴルフ
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【PFGAジュニア育成応援基金の為のメルマガ抜粋】「小暮式1分間ゴルフ45」

2017年8月19日

スコアの壁は知識の壁 その2

今回のテーマは、「スコアの壁は知識の壁。考え方を変えればレベルアップが可能。もっとゴルフを楽しみましょう」の後半です。

同時に、スコアのマジック(ホールによる難易度の違いや、全ホールをパーで上がる幻想等)を理解します。

これを進めていくことにより、焦りや不安のゲーム内容から解き放たれ、目的・目標を持ったチャレンジングなゲームを展開できます。

“行先が書かれていない地図を持っても、到底目的地には辿り着かない”

もとい、目標を持ったゲームを行わなければ、ゲームの勝者になれない。
ゴルフの楽しさは自分自身の目標を達成して初めて味わうことができます。

さっそく問題を解いていきましょう。

【設問】
1.好スコアはロングヒッターに有利だと思う(はい・いいえ)
2.全ホールでパーを取ることが大切だと思う(はい・いいえ)
3.飛距離や方向性は筋力に比例すると思う(はい・いいえ)
4.飛距離の源は右から左への体重移動にあると思う(はい・いいえ)
5.アプローチはミスの少ないランニングしか行わない(はい・いいえ)
6.50ヤードのアプローチより、フルショットを残す方がよいと思う(はい・いいえ)
7.近いバンカーは打ち込むのが良策と思う(はい・いいえ)
8.遠いバンカーはトップ目に打つのが良策と思う(はい・いいえ)
9.ショートパットは、ヘッドアップしないように下を見続けている(はい・いいえ)
10.ピン上からのパッティングはなでるように弱く打つ(はい・いいえ)

【解答】
1.いいえ。飛ぶことよりも、左右の幅と縦の距離感を合わせられることが大切です。
2.いいえ。難易度の高いホールは無難に攻めることが大切です。
3.いいえ。効果的に飛ばすには、リラックスによる柔軟性が大切です。
4.いいえ。体重移動より、回旋角や向心力によってスピードを上げる事が大切です。
5.いいえ。状況に応じて、上げる選択をとります。
6.いいえ。ピンと反対側のエリアからのアプローチでは、寄せやすい場合があります。
7.いいえ。フェースを開き、クラブが砂に潜りすぎないようにします。
8.いいえ。右肘を伸ばし、インサイドインに振っていきます。
9.いいえ。下を見るよりも、15センチ先を通過させるイメージ打ちましょう。
10.いいえ。入れるつもりで、ストロークすることにより、返しも緩まず打てます。

【解説】
<飛距離は一つの要素、左右の幅と縦の距離感は2つの利点>
飛距離だけではコースを攻略することは出来ません。大切なのは、左右前後の距離感です。飛ぶ方ほど番手間のカバーする距離が広がる訳なので、調整が大切です。
アイアイでの短く打つ調整法として、クラブを短く持つ方法や、ベタ足にして打つ方法があります。前者はクラブが短くなり、遠心力が小さく利点があります。後者は、フットワークを抑え、ロフト管理がしやすくなる利点があります。

<難しいホールはミスしても良い、けれども易しいホールはミスしてはならない>
コースではホールに置いて難易度が違います。全てのホール、規定打数で上がろうとするよりも、難易度の高いホールはボギーオンで良いと考えましょう。これにより、余計なスコアを献上することを防げます。沢山叩いてしまうラウンドを振り返ると、難しいホールで攻めてミスを重ねる場合と、易しいホールでの簡単なミスが多いと思われます。
対処法として、規定打数を変える方法があります。スタート前にスコアカードに記入します。4→5、これは難易度の高いミドルを5回で良いとしたことです。試していただけると感じる事があります。スコアがボギーでも焦らなくなり、結果良いスコアにつながることが感じられます。

<飛距離は筋力よりも、回転スピード>
硬いて強いよりも、柔軟でスピードが出る方が、回転スピードが上がります。
遠心力を上げるには、向心力(内側に引きつける力)を増やす事が得策であり、同時に回旋角を増やす事が大切です。
回旋角とは、胴体の回旋角だけでなく、腕の回旋角、腰の回旋角を最大限使用します。
イメージ的には、腕が体の正面から後方に移動し、正面に戻り、通過していきます。

<体重移動は軸ブレの原因、インパクト付近の蹴りこそパワーの源です>
重心の移動はスイング軸がぶれる危険があります。
長年練習を重ねれば、同じ打点でうつことも可能ですが、もっと簡単な方法があります。
バックスイングでは右脚を伸ばし、インパクトでは左膝を蹴る方法です。
これにより、地面に対して自体重分の反作用を獲得できます。
軸ブレも起きず、体も左へ流れないため、ヘッドスピードも上がる利点があります。

<上級者はピンエリアの反対側から攻略する>
日本では、グリーン面の形状が手前から受けていて、お椀型の形状が多いと言えます。
この様な場合は、ピンサイドへセカンドショットを外してしまうと、カラーから近いピンへのアプローチを行わなければなりません。これでは、成功確率が上がりません。
上級者は、ボールが寄せやすい方へ外すことも視野にているものです。
その方が、ピンまで長くグリーン面が攻めやすいと言えます。
これとは別に、比較的新しいデザインのグリーンではピンエリアに狙う必要があります。
グリーンを4分割した内容の場合は、ピンエリアこそアプローチがしやすい設計になっています。

<バンカーショットの距離の打ち分け>
近いバンカーは打ち込まず、右肘をたたんでフェースオープンに打ちます。
遠いバンカーは救わず、右肘を伸ばしてインサイドインで打ちます。
極端なオープンスタンスを採用せず、スクエアに構えます。
アウトサイドフェースオープンに上げて、ややインサイドから下ろしてきます。
これにより、砂の量をコントロールします。

<打つイメージよりも、ボールを通過させるイメージで>
インパクトのイメージは2つあります。直角に当てるイメージと、漠然とボールを通過させるイメージです。前者はブレードタイプのパターに合っています。後者はフェースバランスやマレットに合っています。15センチ先のスパットを通過させるには、実はインパクトフェース角もコントロールしなければならず、2倍注意が必要と言えます。

<下りのパットが怖い。でも本当に怖いのは、セカンドパットの上りのショートです>
下りを寄せに行く場合、体が流れてフェースがコントロールできない場合があります。
この様な場合では、返しの上りに影響が出てしまいます。あらかじめ、下りを打つ際に、下からの2メーターは覚悟する必要があります。最悪を想定して事を起こすと、案外安心してセカンドパットに臨め、結果が良い方向へ向かいます。

今回の内容はいかがでしたでしょうか?
最後に、ワンポイントアドバイスです。スタート3ホールのスコア状態が分かれば、その日の内容が予測できます。以下の内容をご確認ください!!
決して難しいことではありません。

・最初の3ホールで1つパーなら、44回(1パー+8ボギー)
・最初の3ホールで2つパーなら、43回(2パー+7ボギー)
・最初の3ホールで3つパーなら、42回(3パー+6ボギー)

実際は、3つパーとれる実力があれば、30台が出せますネ(笑)。つまり、100が切れないと嘆くよりも、ボギーが取れる、アイアンやショートゲームがあれば、スコアは意外とまとまるはずです。知識から得られる安心感や安定感が、ゴルフには重要と言えます!

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