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小暮式1分間ゴルフ
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「左重心スイング理論」とは、難しいようで、簡単である!

2018年3月8日

★追加章――重要部サマリー

左重心スイング理論の
特徴的な動きをマスターしよう

■特徴的な12ポイントをマスターすれば、左重心スイング理論の基本動作が分かる

 左重心スイング理論は、従来の2軸スイング理論の動きと異なる特徴的な動きがあります。特に従来のスイングに慣れた方は、この特徴的な動きに戸惑うことでしょう。
 特徴的な動きは、アドレスからフィニッシュまでで全12ポイント(注――アドレスは静止状態のため、ひとつの動きとしてカウント)。内訳は、アドレス1、バックスイング6、ダウンスイング~フォロースル5です。
左重心スイング理論習得は、この12ポイントの動きをマスターすることから始まります。そこでまずは、特徴的な12ポイントを、カラダで覚えていきましょう。クラブを持たずに、シャドースイングでこの動きを体幹してください。

左重心スイング理論の特徴的な12の動き

特徴的な動き 動きの詳細
アドレス 左足体重&軸(背骨)を地面に垂直 アドレス時の体重配分は、左足55対右足45の左足体重。重心は、カラダのセンターより左にキープ。軸(背骨)は地面に対して垂直。
バックスイング 腕を45度インサイドに引く 腕は、スイングに積極的に参加する。バックスイングは腕から始め、腕を45度インサイドに引いていく。
腰を右に振る 腰を、右にスライドさせるようにヨコに振る。
右脚を伸ばす 腰を右に振ったら、同時に右脚を真っすぐ伸ばす。右ヒザを伸ばすため、腰のラインは右腰が高くなる。
このとき右足に加重しないよう注意。
腰を60度、肩を30度、回転させる 腰を60度回転させる。バックスイングでは、腰の60度回転、肩の30度回転、腕の45度インサイドへのイン、の3点で、計135度の回転を作る。
軸(上半身)を左に傾ける 右脚を伸ばしてカラダの右サイドを伸ばすため、上半身を左に傾けてバランスを取る。
左ヒザを曲げる 左ヒザを、ボール側に突き出すように曲げる。付き出して曲げるため左足に自然に加重され、トップオブスイングの体重配分は左足60対右足40になる。
ダウンスイング~フォロースルー 腰を左に振る ダウンスイングからフォロースルーにかけて、腰を左に振り戻す。
尻を左に押し込む 尻を、トップオブスイングで左ヒザ頭があった位置の上あたりめざし“グッ”と強く押し込む。
左脚とカラダを伸ばす 左足を踏み込み、左脚を真っすぐ伸ばす。左脚を伸ばすことで、カラダ全体も伸びる。
腰と肩を回し戻す バックスイングで回した腰(60度)と肩(30度)を、回し戻す。
腕をインサイドに振り戻し、さらに45度振り抜く 振り上げた軌道に沿って、腕を振り下す。インサイドに45度入っているので、45度分振り戻す。グリップエンドをカラダに引きつけて、左腕を伸ばして右ワキを締めて振り下す。インパクト後は腕を真っすぐ振り抜かず、45度インサイドに振り抜いていく。

[アドレスで気をつける動作]

POINT1.左足体重&軸(背骨)を地面に垂直
■重要ポイント
左足体重で、重心を左に置きます。軸(背骨)は傾けず、地面に対して垂直に構えます。

■詳細
 アドレス時の体重配分は、左足55対右足45の左足体重で構えます。左足体重で構えることで、重心はカラダのセンターより左に位置し、左重心となります。
 軸(背骨)は地面に対して垂直に構えます。正面からみて真っすぐの状態です。グリップ時に右手が下になるため右肩が下がり、軸も右に傾きやすいので、そうならないよう注意しましょう。
アドレスの地点で左足体重を作れないと、左重心スイング理論は上手くいきません。まずはこの形をしっかり確認しましょう。

[バックスイングで気をつける6つの動作]

■バックスイングの動き・まとめ
 バックスイングの特徴的な動きは、6点です。①腕をインサイドに引く、②腰を右に振る、③右脚を伸ばす、④腰を回す、⑤上半身を左に傾ける、⑥左ヒザを曲げる、です。①の腕を引く行為からバックスイングを始め、若干のタイムラグの後、②、③、④の行為をほぼ同時に行います。②、③、④の行為を行うことで、カラダの右サイドが伸びます。そしてカラダの右サイドが伸びるため、バランスを取るために上半身を左に傾けます。さらに左ヒザをボール側に突き出すように深く曲げます。上半身を左に倒して左ヒザを曲げることで左足に加重していき、重心は右に移ることなく左にキープされます。

POINT2.腕をインサイドに引く
■重要ポイント
腕を、スイングに積極的に参加させます。バックスイングは腕から始め、腕をインサイドに引いていきます。

■詳細
 左重心スイング理論は、腕をスイングに積極的に参加させます。バックスイングからトップオブスイングにかけて、腕を45度インサイドに引きます。45度とは、飛球線と平行に引いた線に対し45度内側に入れることを言います。
腕をインサイドに引いていくため、ヘッドはテークバック直後から内側に引かれていきます。スイング始動時にヘッドを真っすぐ飛球方向に動かしてはいけません。これでは、腕はインサイドに引かれません。
 方法としては左ワキを締め、左腕を伸ばした状態で胸に押しつけるようにして手を内側に入れていきます。右腕もできる限り伸ばした状態をキープします。
ただし、ヘッドは低い位置に上げていきません。高い位置に上げていきます。テークバック直後からコックを開始し、ハーフウエーバックの地点でコックを完成させます。左腕とシャフトが作る角度は、ハーフウエーバック地点で90度になります。

POINT3.腰を右に振る
■重要ポイント
腰を、右にスライドさせるようにヨコに振る。

■詳細
 腰を右にスライドさせるように、ヨコに振ります。このとき頭を動かしてはいけません。腰だけを右に動かします。

POINT4.右脚を伸ばす
■重要ポイント
腰を右に振ると同時に、右脚を真っすぐ伸ばします。

■詳細
 腰を右にスライドさせるように振ったら、同時に右脚を真っすぐ伸ばします。従来のスイング理論では右ヒザを伸ばさずに、アドレス時の角度をキープしますが、左重心スイング理論では右ヒザの角度をキープせず伸ばします。右ヒザを伸ばすため、腰のラインは右腰が高くなります。
 このとき右足に加重してはいけません。この段階で加重するのは左足。右足への加重は減少させます。

POINT5.腰を60度回転、肩を30度回転する
■重要ポイント
右脚を伸ばすと同時に、腰を右に60度回転。さらに肩を、30度回転させます。

■詳細
 腰を60度回転させます。従来のスイング理論では、腰の回転を抑えて上半身と下半身に大きな捻転差を作りました。しかし左重心スイング理論では、両者に大きな捻転差を作りません。腰を積極的に60度回します。これが、従来のスイングとの大きく異なる点です。
さらに肩を30度回転し、腰と肩の回転、さらには腕を45度インサイドに入れることで、バックスイングで計135度の回転を作ります。

POINT6.軸(上半身)を左に傾ける
■重要ポイント
軸(上半身)を、左に傾けます。

■詳細
 右脚を伸ばすと、カラダの右サイドが伸びます。この状態で軸を地面に対して垂直に保つのは難しく、バランスを取るために上半身を左に傾けます。また上半身を左に傾けることで、カラダの右サイドはさらに伸びます。
上半身を左に傾けるため、頭は若干左に動きます。

POINT7.左ヒザを深く曲げる
■重要ポイント
左ヒザをボール側に突き出すように深く曲げ、左足に加重します。

■詳細
 左ヒザをボール側に突き出すようにして、より深く曲げます。前に付き出して曲げるため体重は左ツマ先側にかかり、同時に腰のラインは左側がさらに下がります。また左足に自然に加重され、体重配分もアドレス時の左足55対右足45からトップオブスイングでは左足60対右足40になります。

[ダウンスイング~フォロースルーで気をつける4つの動作]
■ダウンスイングからフォロースルーの動き・まとめ
ダウンスイングからフォロースルーの特徴的な動きは、5点です。①腰を左に振る、②尻を左に押し込む、③左脚とカラダを伸ばす、④腰と肩を回す、⑤腕をインサイドに振る、です。
バックスイングで右に振った腰を、ダウンスイングで左に振り戻します。このときさらに、尻をトップオブスイングで左ヒザ頭があった地点の上に押し込むように動かします。この動きと平行して左脚を踏み込んでトップオブスイングで曲げた左ヒザを伸ばします。同時に、腰と肩を回していきます。
腕はバックスイングで45度インサイドに入れましたが、ダウンスイングでは内側に入れた45度分振り戻すだけでなく、インパクトからフォロースルーにかけてさらに45度インサイドに振り抜きます。こうすることで大きな回転が得られ、飛ばしの原動力となります。

POINT8.腰を左に振る
■重要ポイント
腰を左にスライドさせるようにヨコに振る

■詳細
 バックスイングで右に振った腰を、ダウンスイングからフォロースルーにかけて左に振り戻します。このとき反動で上半身が右に傾きやすくなるので、そうならないよう注意しましょう。切り返しで上半身をさらに左に傾ける意識を持つと、上半身が右に傾くミスは起こりません。

POINT9.尻を左に押し込む
■重要ポイント
左ヒザ頭があった位置めがけて、尻を強く押しこむ

■詳細
 腰を左に振ったら、さらに尻をトップオブスイングで左ヒザ頭があった位置目指して、“グッ”と強く押し込みます。尻という重量のあるパーツを押し込むことで、大きなパワーが得られます。

POINT10. 左脚とカラダを伸ばす
■重要ポイント
左足で地面を蹴り、左脚を伸ばし、同時にカラダを伸ばす

■詳細
 左ツマ先側に加重していた左足を踏み込み、左脚を真っすぐ伸ばします。トップオブスイングでは左ツマ先側に加重されていたため、左ツマ先側に力を入れ左足を踏み込みます。左ヒザを深く曲げていたため、左脚はスムーズに伸ばせます。また左脚を伸ばすことで、カラダ全体も伸びます。

POINT11.腰と肩を回す
■重要ポイント
腰と肩を回していく

■詳細
 腰と肩を回します。ただし、従来のスイングのように左腰を先行させて回しません。そのためインパクトは左腰が先行して回る形にならず、腰のラインがボールと正対する形でインパクトを迎えます。

POINT12.腕をインサイドから、さらにインサイドに振り抜く
■重要ポイント
腕をインサイドから振り下し、インパクト後さらにインサイドに振り抜いていく

■詳細
 トップオブスイングで、腕を45度インサイドに振り上げました。ダウンスイングでは、振り上げた軌道に沿って振り下します。グリップエンドをカラダに引きつけて振り下せば、腕はインサイドから振り下せます。右ワキを締め、左腕を伸ばして振り下します。
 さらにインパクト後は、手を真っすぐ振り抜いていかず、45度インサイドに振り抜いていきます。

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